Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

とさのくにばしら

土佐の国柱

山本 周五郎

Leggi 土佐の国柱 (とさのくにばしら) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.375 caratteri · 35 schermate

Aozora Bunko

……小弥太は小机の上に、なにか細かく書込んである巻紙をひろげながら、さっきから低い声で説明していた。三人とも石のように硬い表情で、眼には驚愕の光を湛えながら聴いていた。

「……その他に、朝倉の幸田久左衛門、安芸の住江宮内がいる。この二人は各々も知る通り土佐でも五本の指に折られる豪族だ。以上……八人の者たちは、長曽我部氏の以前からそれぞれ、その土地に強い勢力の根を張っている。……いいか、そして斧兵衛どのは、この一年あまりというもの、これらの豪族どもと絶えず密会しているのだ」

「それはいったい、どういう意味だ」

「分らない。拙者にもまだ分らないのだ。……一応は、豪族どもを懐柔なさろうとしているとも思える。然し不審なことは、……正念寺で密会する者のなかに、関ヶ原残党の槇島玄蕃頭がいることだ」

三人は、いきなり撫でられたような表情を見せた。……半刻ほどのあいだ、彼等は次から次へとそういう驚きの連続であった。

小弥太の調べに依ると、高閑斧兵衛はこの一年のあいだ、城下の西にある正念寺という古寺で、ひそかに諸方の豪族と密会していたのである。……彼がいま挙げた名の他にも六人、みんな土佐に旧くから土着している郷士たちで、豊かな金力と精悍な農兵を擁し、これまで傲然と山内家に反抗しているものである。