Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

もぐら

土竜

佐左木 俊郎

Leggi 土竜 (もぐら) di 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9991 caratteri · 21 schermate

Aozora Bunko

「ああ。火を気付けでな。」

「俺も、兄つあんと行ぐは。」と一人で土を弄って遊んでいたよしが、土煙の中から飛び出してヨーギの方へ駈けて行った。

「うむ。うむ。」と梅三爺は、それにも返事を与えた。

「よく飯が炊けますね。」竜雄は心からの驚きの表情を示して。

「なあに、母親がいねえもんだから……」

「それにしても、よくまあ……。やっぱり百姓の生活はいい。僕なんかも、小さい時から百姓をさせられたら……」――彼は自分の、恵まれ過ぎた幼時の生活を考えて見ずにはいられなかった。「僕なんかの小さい時は、全く泣くこときり知らなかったんだからね。」

「学校さだけは、もう少し、六年生まででも、尋常科だけでも卒業させでえと思ったのでがすが、何しろ私等は、帳面一冊買ってやんのだって、なかなか大変なのでがすからは……ほんでも、四年生までやったのでがすげっとも、手紙一本書けねえんでがすから……。市平どこさ、手紙やりでえど思っても、その手紙が書けねえって言うんでがすから……」

梅三爺の訴えは涙含ましかった。

「市平君は、今どこにいるね?」

「あの放浪者は、今、北海道の、十勝の……先達手紙寄越して、表書きはあんのでがすが。