Classici giapponesi con furigana
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ちちゅうま
地中魔
海野 十三
Leggi 地中魔 (ちちゅうま) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.599 caratteri · 50 schermate
少年探偵三浦三吉
永く降りつづいた雨がやっとやんで、半月ぶりにカラリと空が晴れわたった。晴れると同時に、陽の光はジリジリと暑さをもって来た。
ここは東京丸の内にある有名な私立探偵帆村荘六氏の探偵事務所だ。
少年探偵の三浦三吉は、今しも外出先から汗まみれになって帰って来たところだ。いきなり上衣とシャツとを脱ぎすてると、乾いたタオルでゴシゴシと背中や胸を拭いた。それがすむと、どこから持って来たのか冷々と露の洩れている一升壜の口を開いてコップに移した。冷え切った麦湯! ゴクンゴクンと喉を通って腸までしみわたる。
「ああ、いい気持だ」
と三吉少年は胸を叩いて独り言をいった。そのとき天井を仰いだ拍子に、欄間の彫りものの猫の眼が、まるで生きているようにピカピカと青く光っているのに気がついた。
「オヤッ!」
少年は驚きの声をあげた。
怪事件?
三吉少年はコップを下に置くと、テーブルの下を探って釦をグッと押した。すると、天井に嵌めこまれてあった電灯のセードが音もなく、すうっと下りてきた。
だがセードは床から一米ばかりの所でピタリと停った。
見るとセードのあった穴から太い金属の円柱が下りて来た。