Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちちゅうま

地中魔

海野 十三

Leggi 地中魔 (ちちゅうま) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.599 caratteri · 50 schermate

Aozora Bunko

「そうさ」

「じゃ駄目だよ。その服は海中で使ったばかりだったんだ。大きい男というからには、岩にちがいない。ほーら御覧、赤字で岩と書いてあるじゃないか。僕たちは、馬鹿にされているんだよ」

懐中電灯で照らすと、なるほどそのとおりの印があった。大辻はベソをかいている。

怪盗「岩」の逃げた路

三吉は、ズバリと結論を下した。

「岩の奴は、汽艇の中で発見されなかったろう。それは、追付かれる前に、この潜水服を着てヒラリと海中に飛びこんだからだ。この潜水服には酸素タンクがついているから、一人で海底が歩けるのだ。どんどん歩いて月島の海岸に近づくと大辻さんの隙をねらって、海面から海坊主のような頭を出し、いちはやく服をぬいで、大辻さんに渡し、自分は逃げてしまったのだ」

「そうかなア。先生をよこすといっていたけれどね」

「先生も生徒も来るものか。それよりか足跡でも探してみようよ」

懐中電灯をたよりに、附近を探してゆくと、砂地に深くそれらしい一風変った靴跡が残っているのを発見することができた。

「やあ、しめたしめた」三吉は用意の石膏をとかして、手早くその靴の形を写しとった。それは真白の靴の底だけのようなものだった。