Classici giapponesi con furigana
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ちちゅうま
地中魔
海野 十三
Leggi 地中魔 (ちちゅうま) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.599 caratteri · 50 schermate
井戸からノッソリ全身を現したは、紛れもなく巨大漢「岩」だった。彼はなぜ井戸から出てきたのだろう。
岩は細心の注意を配って、ソロリソロリと隣の室をうかがった。人気ないのを見すまして、だんだんと事務室の方へ……。やがて硝子戸越しに、三吉少年が後向になって、地図を案じているのが、ハッキリ解った。
「うーむ」
岩はそれを見ると、満面を朱に染めた。
(小童め、おれ様の計画を嗅ぎつけたからには、もう生かしておけぬぞ。小童の癖に、おれ様の仕事の邪魔をする御礼をするぞ。うーむ)
岩は胸の中でその呪わしい言葉を吐くと、静かに硝子戸に手をかけた。戸は細目に開いた。音もなく大きく開く。岩はスルリと三吉のいる室内に滑りこんだ。その手にはコルトの六連発のピストルを握って。
三吉は一向気がついた様子もない。
「うぬッ」
ぱぱーン。ぱぱーン。
ついに引金は引かれたのだ。はげしい弾丸の雨の下、この近距離で、果して三吉は射殺を免れることが出来るだろうか。否! 否!
岩の悲運
三吉の頭のところに最初、プスリと穴があいた。次に肩のところに……。
「あッ」
と鋭い叫声だ。叫んだのは三吉でなくして、それは「岩」