Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちちゅうま

地中魔

海野 十三

Leggi 地中魔 (ちちゅうま) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.599 caratteri · 50 schermate

Aozora Bunko

だった。ガラガラと硝子板の壊れる響がした。

(しまった!)

三吉を射ったには射ったが、三吉が大きい魔法鏡にうつっているその三吉を射ったので、三吉の生命には別条がなかった。本物の三吉はどこにいるかと、クルリと岩が身体をひねったときは既に遅かった。なにか足首にガチャリとからまったものがある。と思う間もなく、足がいきなり宙に浮いた。あッとピストルを取落した。

「これはいかん」

と思う間もなく、キリキリキリと音がして足が頭より上に上った。巨大な岩の身体が、天井に逆に釣されてしまったのだ。

「おッ、おッ、おのれッ」

もう歯噛をしても間に合わない。

そのときどこからか、本物の三吉少年が現れた。

「オイ岩。もう駄目だぞ」

「なにを、この小僧奴」

「お前は室町の地下で、どんな大悪事を企んでいるのだ。それをいえ。いわないと苦しがらせるぞ」

「誰がいうものか。死んでもいわねえ。しかし日本国中の人間どもが泣き面をすることは確かだ。もうとめてもとまらぬぞ。ざまアみやがれ」

何事か大変なことが起りかけているのだ。三吉少年はハッと胸を衝かれた。岩がこんなになってもいわなければそれまでだ。