Classici giapponesi con furigana
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ちちゅうま
地中魔
海野 十三
Leggi 地中魔 (ちちゅうま) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.599 caratteri · 50 schermate
この窓の下には、なにがあるのだろう?)しかしグズグズしている場合ではない!
「よオし、突進だッ」
三吉は自分で自分を励ますように叫んで、その窓の中へ入っていった。内部には誰が拵えたのか階段があった。少年は、薄明るい懐中電灯の光を頼りに、ゴム毬のようにトントンと階段を下っていった。
階段は間もなく尽きた。そしてそこには、重い鉄の扉が行手を遮っていた。
そのとき突然、頭上からピカリと強い光が閃いた。
「おッ」
と三吉は身を縮めると共に、上を見上げた。ああ、どうしたというんだろう。さっき三吉の潜りこんだ窓が、真四角にポッカリ明るくなっている。そしてその窓口から、しきりに三吉の方を窺っている一つの恐しい顔! それは紛れもなく「岩」ではないか。しきりに懐中電灯をふっているところを見ると、まだ三吉を見つけていないらしい。道は一本筋の、しかも行き止りの袋路だ。見つけられたが最後、三吉の生命はないものと思わねばならぬ。
一番下の階段に、少年の身体が僅かに隠れる程の、隙間があった。三吉は、まるで兎が穴へ潜っているような恰好で、その蔭にうつ伏していた。
ギギーッ。三吉の耳許で、突然、金属の擦れ合う音がした。