Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Leggi 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.000 caratteri · 111 schermate

Aozora Bunko

「けとばすわけがあったから、やったまでだ。そんなことについて、貴様のさしずはうけない」

「さしずをしているのではありません。黄いろい幽霊を、かえしてくださいと申しているのです」

「わしが、そんなことを知るものか。囚人の番をするのは、貴様ら衛兵の仕事じゃないか」

「ああ、それはひどい。軍曹どのが、囚人を自由にしておきながら……」

「なにを云う。上官に対して無礼者め」

といったかと思うとパイ軍曹は、らんぼうにも、衛兵のあごに、鉄拳をガーンとうちこんだ。衛兵は、悲鳴をあげて、その場にたおれてしまった。

そのころ、氷上ではリント少将の姿をもとめ、ますますさわぎが大きくなった。

「どこにも、おられないじゃないか」

「ふしぎなこともあるものだな」

「おや、もう一つ紛失したものがあるぞ。ここにあった」

「何がなくなった?」

「地底戦車が、どこかへいってしまった」

「地底戦車? そんなばかなことが……」といいながらそこを見ると、なるほど地底戦車がない。

「一体、これはどうしたんだ」

「うむ、これは、容易ならぬ事件だ」

三つの紛失事件

リント少将が行方不明となる。

囚人の沖島速夫が、いつの間にかどこかへにげだしてしまった。