Classici giapponesi con furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Leggi 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.000 caratteri · 111 schermate
そこへもってきて、氷上においてあった地底戦車が、紛失してしまった。
三つの紛失事件が、同時に起って、アメリカ基地は、上を下への大さわぎであった。
リント少将は、どこへいったのであろうか。それから沖島速夫は、どこへかくれているのであろうか。それから地底戦車はどうしたのか。
地底戦車は地上のさわぎをよそにして、このとき、氷の下ふかくしずかに巨体をよこたえていたのであった。地底戦車の中で、向いあって座っている二人の人物があった。
「……少将閣下。乗り心地は、いかがですな」
そういっているのは、外ならぬ沖島速夫であった。三つの紛失物――リント少将に沖島に地底戦車の三つは、みんな一つところにかたまっていたのだ。
少将は、にが虫をかみつぶしたような顔をしている。
「……君が余に要求するものは何か。なにが、ほしいのか。早く、それをいえ」
「少将閣下、お考えちがいをなさらないように。私は閣下からなにを、ちょうだいしようとも思わないのです。ただ、地底戦車の乗り心地をうかがっているだけです」
沖島速夫は、えらいことを、やってのけた。日本機の襲来さわぎがはじまると、彼はわれにかえった。