Classici giapponesi con furigana
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ちきゅうをねらうもの
地球を狙う者
海野 十三
Leggi 地球を狙う者 (ちきゅうをねらうもの) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.493 caratteri · 30 schermate
「いえ、いえ、ちがうわ」とサチ子は、いよいよ僕の腕をかかえこみながら、「大隈さん、その死骸というのは、解剖したように、手だの足だのがバラバラになっているのよ」
「えっ、バラバラ死体ですか」
僕は、呼吸が停るほどおどろいた。
「そうよ、バラバラ死体なのよ。あたし、いやだわ。どうしましょう」
「どうするって――」僕にもどうしてよいかわからない。誰がそんなところにバラバラ死体を埋めたのか。
「あなたは、どうしてそれを先生に報告しないのですか。先生が調査して、片づけてくださるでしょうに」
「それがねえ、大隅さん」と彼女はたいへん困ったような態度で、「先生のご様子が、ちかごろなんとなくへんなのよ。だからあたし、そんなこと申し上げられやしないわ」
「ええっ、轟博士がへんなのですか。どうへんです」
と、聞きかえしたが、そのとき僕の脳裏に電光のようにひらめいたものがあった。それはいつぞや甲板上でみた博士所持のピストルのことだった。轟博士は、あの兇器で、誰かを殺めたのではなかろうか? 絶海の孤島上の殺人の動機は? それとも、それは僕のあまりに過ぎたる思い過ぎであろうか。
食人鬼