Classici giapponesi con furigana
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ちきゅうはっきょうじけん
地球発狂事件
海野 十三
Leggi 地球発狂事件 (ちきゅうはっきょうじけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.306 caratteri · 173 schermate
博士の問いに、水戸は何かを応えなければならなかった。
「私の説は、まだ証拠がないのですから、大した価値はありませんが、推理としてはゼムリヤ号があの事件当時居た大西洋で、まさか原子爆弾の実験が行われる筈はないと思ったからです」
「なるほどそれは同感だ」
「それにゼムリヤ号を山頂にまで吹飛ばした巨大なる力はもちろん原子核エネルギーを活用すれば得られますが、しかし原子核エネルギーは今のところ爆弾の形においてしか存在しません。で、原子爆弾を使ったとすればゼムリヤ号の船体はヘルナー山まで飛ぶことは飛ぶが、あのように船体が中程度の損傷で停っている事はないと思うのです。つまり原子爆弾の力によるものならば、吹飛ぶ前にゼムリヤ号の船体はばらばらに解体していなければならんと思うのです」
「それは卓見だ。どうぞ、もっと君の意見を聞かせてもらいたいものだ」
博士は、水戸の説に傾聴を惜しまなかった。が、当の水戸は、そこで極りが悪そうに、微笑して、
「……たったそれだけの事なんです。お恥かしい次第ですが……。で、とにかく大西洋をよく調査すれば何等かの新しい手懸りが得られるんではないか、といったわけです」