Classici giapponesi con furigana
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ちきゅうはっきょうじけん
地球発狂事件
海野 十三
Leggi 地球発狂事件 (ちきゅうはっきょうじけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.306 caratteri · 173 schermate
余震なき地震
「……」
研究員たちは、林の如く静かであった。先刻以来、石のように固くなって微動だにしない様子だ。ドレゴの卒倒事件にさえ誰もが気がついていないと見える。
ドレゴは起上って、隅っこの安楽椅子に自分の身体を投げこんだ。それをホーテンスの眼が抗議するように睨んだ。
「ホーテンス君。博士たちは何かを掴んだらしいね」
と水戸は、彼の胸を引いた。
「うん。何を掴んだかな」
そういったホーテンスは、つかつかと博士の傍へ歩み寄った。
「博士。何があったのですか、地震はどこに現われていますか」
「叱ッ」
博士は、ホーテンスの方へは振返らないで、自分の唇に人指し指をあてた。
「失礼しました……」
ホーテンスは悪びれず謝罪してから、水戸の方へ手をあげて合図をした。
水戸は肯いて、極度に足音を立てないように注意して、ホーテンスの傍へ寄った。
何事も未だ起っていないようだ。だが、今正に何事かが起らんとしつつあるのだ。それは説明がなくても、勘のいい記者たちには察知せられた。
博士が睨みつけている電界強度計の指針が、気のせいか微かに慄えているようだ。
余震なき地震
息詰まる緊張の幾秒が尚も続いた。