Classici giapponesi con furigana
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ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Leggi 地球要塞 (ちきゅうようさい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.834 caratteri · 144 schermate
久慈たちは双手をあげて、凱歌をあげた。
しかし、私は、別に嬉しくも感じなかった。こんなことは、クロクロ島の偉力の一つとして、なんでもないことだ。だが、汎米連邦の軍用機を撃墜したことによってやがて困難な事態が必ず向うからやってくるであろう。それを考えると、私は、迚もばんざいを唱える気にはなれなかったのだ。
別れの盃――本国からの呼び出し
クロクロ島にあがる凱歌!
米連の追撃隊は、わが怪力線砲のため、悉くやっつけられてしまった。
「祝盃だ、祝盃だ!」
「なんという、すばらしい戦闘だったろうか。ああ、思いだしても、胸がすく!」
久慈たちは、クロクロ島に備付けの怪力線砲の偉力を、今更のように知って乱舞のかたちである。
「よかろう。おい、オルガ姫、灘の生一本を、倉庫から出してこい」
「はい、はい」
私は、なおも、島の付近の海と空との一面に、油断なき監視の触手を張りおわってのち、ようやく安心して、皆のところへ戻ってきた。
せまい機械台のうえが、とり片付けられ、一枚の白い布が敷かれていた。そこへ、オルガ姫が、酒の壜をもってきた。
「ああ、灘の生一本か。こんなところで、灘の酒がのめるなんて、夢のようだな」