Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

こうふ

坑夫

夏目 漱石

Leggi 坑夫 (こうふ) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.690 caratteri · 283 schermate

Aozora Bunko

だから三人のうちで比較的判然見えたのは、頭だけである。ところが三人共頭が黒いので、つまりは、見えないのと同じ事である。しかも三つとも集っていたから、なおさら変であったが、自分が這入るや否や、三つの頭はたちまち離れた。その間から、壺が見えたんである。壺の下から賽が見えたんである。壺と、賽と、三人の異な叫び声を聞いた自分は、次に三人の顔を見たんである。よくはわからない顔であった。一人の男は頬骨の一点と、小鼻の片傍だけが、灯に映った。次の男は額と眉の半分に光が落ちた。残る一人は総体にぼんやりしている。ただ自分の持っていた、カンテラを四五尺手前から真向に浴びただけである。――三人はこの姿勢で、ぎろりと眼を据えた。自分の方に。

ようやく人間に逢って、やれ嬉しやと思った自分は、この三対の眼球を見るや否や、思わずぴたりと立ち留った。

「手前は……」

と云い掛けて、一人が言葉を切った。残る二人はまだ口を開かない。自分も立ち留まったなり、答えなかった。――答えられなかった。すると

「新めえだ」

と、初さんが、威勢のいい返事をしてくれた。本当のところを白状すると、三人の眼球が光って、「手前は……」