Classici giapponesi con furigana
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こうふ
坑夫
Leggi 坑夫 (こうふ) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.690 caratteri · 283 schermate
四人がいろいろな話をしている。
「広本へは新らしい玉が来たが知ってるか」
「うん、知ってる」
「まだ、買わねえか」
「買わねえ、お前は」
「おれか。おれは――ハハハハ」
と笑った。これは這入って来た時、顔中ぼんやり見えた男である。今でもぼんやり見える。その証拠には、笑っても笑わなくっても、顔の輪廓がほとんど同じである。
「随分手廻しがいいな」
と初さんもいささか笑っている。
「シキへ這入ると、いつ死ぬか分らねえからな。だれだって、そうだろう」
と云う答があった。この時、
「御互に死なねえうちの事だなあ」
と一人が云った。その語調には妙に咏嘆の意が寓してあった。自分はあまり突然のように感じた。
そうしているうちに、一間置いて隣りの男が突然自分に話しかけた。
「御前はどこから来た」
「東京です」
「ここへ来て儲けようたって駄目だぜ」
と他のが、すぐ教えてくれた。自分は長蔵さんに逢うや否や儲かる儲かるを何遍となく聞かせられて驚いたが、飯場へ着くが早いか、今度は反対に、儲からない儲からないで立てつづけに責められるんで、大いに辟易した。しかし地の底ではよもやそんな話も出まいと思ってここまで降りて来たが、人に逢えばまた儲からないを繰り返された。