Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate

Aozora Bunko

(アッ、そうだ、壁のあつさだ。壁のあつさをわすれていた。夜があけたら、すぐに、それをしらべてみよう。きっと、そうだ。きっと、そこに秘密があるんだ。)

小林君は、思わずそんなひとりごとをつぶやきました。そして、やっと肩の重荷をおろしたように眠りにつくのでした。

そのあくる朝は早くおきて、顔をあらうと、ごはんのまえに、丈吉君をよびだし、おとうさんから長いまき尺(長さをはかるテープ)をかりて、ふたりで、時計塔の機械室にのぼりました。

「丈吉君、まず、この機械室の内がわをはかってみよう。きみはこのまき尺のはしを持って、壁のすみへあてていてくれたまえ。ぼくは、まき尺をズウッとのばして、こっちのすみまでの長さをはかるからね。」

そして、四方の壁の長さをはかって、手帳に書きとめると、つぎには、四階の壁をはかり、三階、二階、一階と、時計塔のぜんぶの部屋の壁の長さをはかりました。

「この時計塔は、上のほうほど、せまくなっていないのだね。五階から一階まで、内がわのかべの長さは、おんなじだよ。さあ、こんどは塔の外がわだ。外がわも、上までずっとまっすぐだから、一階の外をはかれば、五階までおなじわけだよ。