Classici giapponesi con furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate
ものを考える力があるのだ。字も書けるし、本も読めるし、算数だって、きみよりうまいかもしれないよ。」
「へえ! 算数ができるの? ほんとう?」
「ほんとうとも。じゃあ、ひとつ、きみと計算の競争をやらせてみようか。掛算だよ。ここに紙と鉛筆があるから、きみもやってごらん。」
おじいさんは、こういって、そばの机の上に、紙と鉛筆をおきました。紙は一枚しかありません。鉄人Qには、紙をやらないのかと、北見君がふしぎそうに、おじいさんの顔を見ます。おじいさんは、にっこりわらって、
「Qは、紙も鉛筆もいらないのだよ。頭の中で計算するのだ。紙や鉛筆がなけりゃ、計算できないなんて、人間の方が、よっぽど不便だね。」
それから、北見君が、鉛筆を持つのを待って、おじいさんは、問題を出しました。
「いいかい。Qもよく聞いているんだよ。五二七六、五千二百七十六に、三八、三十八をかける。さあ、はじめっ! どちらが早く、正しい答えを出すか、競争だよ。」
その声がおわるかおわらないうちに鉄人Qの赤いくちびるが、パクパクと動いて、あの電話のような声がひびきました。
「二、〇、〇、四、八、八……。