Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate

Aozora Bunko

「だれがなぐったんだ。」

「ほかにだれもいるはずがない。あの人造人間のやつにきまっている。鉄の腕で、なぐりやがった。おそろしい力だった。」

「そして、服をぬがされたのか。」

それを聞くと正木巡査は、びっくりして、自分のからだを見まわしました。

「あっ、服がない。あいつが持っていったのかな。」

「きみを、はだかにしたのは、どういう意味かわかるか。」

「うん。それは……、あっ、そうだ。あいつ、巡査にばけて逃げやがったなっ。」

「人造人間にしては、おそろしく悪知恵のあるやつだな。あいつは、でっかいからだをしているから、大男のきみの服が、ちょうどよかったのにちがいない。」

「ウーン、ちくしょうめっ。」

鉄人Qは、警官にばけて、逃げたらしいことがわかりましたので、警官たちは、そのまま、下におりていきました。

ひとりは正木巡査をたすけ、ひとりはミドリちゃんをだいて、塔の外へ、いそぎました。

そこには、ミドリちゃんのおとうさんの村田さんが、幸一君をつれてかけつけていました。

鉄人Qが五重の塔にかくれていることがわかると、すぐに警察から、このことを村田さんに知らせたからです。