Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate

Aozora Bunko

魔法のかぎ

こともできる。ぼくはいま、それをやろうとしているんだよ。」

「ああ、そうか、それで、手帳の紙に、あんな手紙を書いたんだね。」

北見君は、やっと、そのわけがわかりました。

「この紙だけを、高いへいの外へ、投げるのはむずかしいだろう。だから、おもしに、B・Dバッジを包みこむんだよ。へいの外は道路にちがいないから、だれかが拾うよ。それがおとなだったら、B・Dバッジで、ぼくたちが少年探偵団員だとわかるし、子どもだったら、B・Dバッジがもらえるというので、きっと電車に乗って、とどけてくれるよ。」

そう説明してから、中井君は、開いた窓に近づくと、手帳の紙でB・Dバッジをかたく包み、いきおいこめて、鉄ごうしのあいだから、へいの外へ投げました。いまは夜ですから、だれも気がつかないかもしれませんが、あすになったら、きっとだれかが、拾ってくれるにちがいないのです。

それをたのしみに、ふたりは一つのベッドにならんで横になり、しばらく小声で話していましたが、いつかぐっすりとねいってしまいました。

魔法のかぎ

そのあくる日の午後のことです。麹町の明智探偵事務所では、明智探偵が事件のために、福島県へ出かけているので、少女助手のマユミさんと、小林少年とが、おるす番をしていましたが、そこへ、チンピラ隊のポケット小僧が、遊びにきました。