Classici giapponesi con furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate
「ウフフフフ、とうとう、きがついたのかい。」
小林君が、さもおかしそうに笑いました。
「これはポケット小僧じゃないんだよ。きみ、その仮面をぬいでごらん。」
小林君がてつだって、一つ目小僧の仮面をぬがせますと、それは、かわいらしいおかっぱの女の子でした。
「あ、おまえは、三千代だな……。」
鉄人Qが、びっくりして、叫びました。いつか、中井、北見の二少年を、びっくりさせたあの少女なのです。
「そうだよ。ポケット小僧と入れかわったのさ。女の一つ目小僧は、赤い服を着ているんだが、ポケット小僧は、それを自分が着て、自分の青い服を、この子に着せたのさ。」
「で、そのポケット小僧は、どうしたんだ。」
「外で待っているおまわりさんたちと、連絡するために、この女の子に、出口をおそわって、出ていったんだよ。」
それを聞くと、鉄人Qは、両手をサッと上にあげて、みょうなかっこうをしました。かんかんにおこったしるしです。
「うぬっ、もう、かんべんできない。きさまたち、ふたりとも、この大蛇に食わせてしまうぞっ……。」
と、おそろしい声で、どなって、大蛇の首の辺に手をやりました。機械を動かすボタンでも、押したのでしょう。