Classici giapponesi con furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate
かえってにせもののほうが、ほんとうの一郎さんらしく見えるくらいです。
淡谷さんは、あっけにとられて、このふしぎな光景を見つめていました。スミ子ちゃんは、おとうさんのそばによって、そのうでにつかまっています。
この異様なにらみあいは、一分間ほどもつづきました。いくら服があべこべでも、にせものが、ほんものに勝てるわけはありません。にせものの顔色がだんだんわるくなり、そのからだが、ゆらゆらとゆれてきました。
「そのにせものを、いちばんはじめに発見したのは、そこにいるスミ子ちゃんです。ぼくはそれを聞いたので、ほんとうの一郎さんを、助けだしてきたのです。こいつが四十面相です。こいつが警視庁の刑事に化けて、一郎さんを時計やしきにとじこめ、一郎さんに化けて、ここへやってきたのです。」
小林少年が、叫ぶようにいいました。
それを聞いて、淡谷さんにも、だいたいことのしだいがわかりました。
四十面相も、それはいま聞くのがはじめてですから、小林少年のきびんな活動に、舌をまいておどろきました。もう、いっこくも、ぐずぐずしてはいられません。
「ワハハハ……。それじゃ、あばよ!」