Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate

Aozora Bunko

淡谷さんが、スミ子ちゃんのゆくえがわかったのかもしれないと、胸をおどらせて受話器をとると、なんだか、みょうにしわがれた男の声が、聞こえてきました。

「淡谷庄二郎さんは、おいでになりますか。」

「淡谷庄二郎はわたしですが、あなたは?」

「おじょうさんのスミ子さんのことで、ちょっとお話したいのです。」

「エッ、スミ子? じゃあ、あの子のゆくえがわかったのですか。」

「わかったのです。」

「あ、ありがとう。で、スミ子はどこにいるのです。あなたはどなたです。」

「わたしが、おあずかりしています。しかし、その場所は、ちょっと、教えられませんよ。」

「エッ、なんですって? いったいあなたは、どなたなんです。」

「わかりませんか。ウフフフ……、わたしですよ。あなたの宝石ばこをぬすみそこなった、あわれな男ですよ。」

淡谷さんは、ギョッとしました。さては、あいつが、スミ子ちゃんを、さらっていったのでしょうか。

「き、きみは、四十面相だなッ。」

「そうですよ。」

あいては、おちつきはらっています。

「で、わたしに、なぜ電話をかけてきたのだ。スミ子のみのしろ金でも、ほしいというのか。」

「金はほしくない。