Classici giapponesi con furigana
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やしゃがいけ
夜叉ヶ池
泉 鏡花
Leggi 夜叉ヶ池 (やしゃがいけ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.689 caratteri · 56 schermate
牛の手綱は、小力士これを取る。
村一 内へ隠れただ、内へ隠れただ。
村二 真暗だあ。
初雄 灯を消したって夏の虫だに。
管八 踏込んで引摺出せ。
村のもの四五人、ばらばらと跳込む。内に、あれあれと言う声。雨戸ばらばらとはずるる。
真中に屹となり――左右を支えて、
百合 何をおしだ、人の内へ。
管八 人の内も我が内もあるものかい。鹿見一郡六ヶ村。
初雄 焼土になろう、野原に焦げようという場合であるです。
宅膳 (ずっと出で)こりゃ、お百合、見苦しい、何をざわつく。唯今も、途中で言聞かした通りじゃ。汝に白羽の矢が立ったで、否応はないわ。六ヶ村の水切れじゃ。米ならば五万石、八千人のために、雨乞の犠牲になりましょう! 小児のうちから知ってもおろうが、絶体絶命の旱の時には、村第一の美女を取って裸体に剥き……
百合 ええ。(と震える。)
宅膳 黒牛の背に、鞍置かず、荒縄に縛める。や、もっとも神妙に覚悟して乗って行けば縛るには及ばんてさ。……すなわち、草を分けて山の腹に引上せ、夜叉ヶ池の竜神に、この犠牲を奉るじゃ。が、生命は取らぬ。さるかわり、背に裸身の美女を乗せたまま、池のほとりで牛を屠って、角ある頭と、尾を添えて、これを供える。