Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
やしゃがいけ
夜叉ヶ池
泉 鏡花
Leggi 夜叉ヶ池 (やしゃがいけ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.689 caratteri · 56 schermate
洟垂しが、俺は料簡が広いから可いが、気の早いものは国賊だと思うぞ、汝。俺なぞは、鉱蔵は、村はもとよりここに居るただこの人民蒼生のためというにも、何時でも生命を棄てるぞ。
時に村人は敬礼し、村長は頤を撫で、有志は得意を表す。
晃 死ね!(と云うまま落したる利鎌を取ってきっと突つく。)
鉱蔵 わあ。(と思わず退る。)
晃 死ね、死ね、死ね、民のために汝死ね。見事に死んだら、俺も死んで、それから百合を渡してやる。死ね、死ないか。
とじりりと寄るたび、鉱蔵ひょこひょこと退る。お百合、晃の手に取縋ると、縋られた手を震わしながら、
し、しからずんば決闘せい。
一同その詰寄るを、わッわと遮り留む。
傍へ寄るな、口が臭いや、こいつらも! 汝等は、その成金に買われたな。これ、昔も同じ事があった。白雪、白雪という、この里の処女だ。権勢と迫害で、可厭がるものを無理に捉えて、裸体を牛に縛めて、夜叉ヶ池へ追上せた。……処女は、口惜しさ、恥かしさ、無念さに、生きて里へ帰るまい。其方も、……其方も……追っては屠らるる。同じ生命を、我に与えよ、と鼻頭を撫でて牛に言い含め、終夜芝を刈りためたを、その牛の背に山に積んで、石を合せて火を放つと、鞭を当てるまでもない。