Classici giapponesi con furigana
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よざむ
夜寒
宮本 百合子
Leggi 夜寒 (よざむ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 970 caratteri · 2 schermate
めっきり夜寒になった。
かなり長い廊下を素足で歩きにくくなった。
昼ま、出して置いた六六鉢の西洋葵を入れずに雨戸をしめた事を思い出した。
たった五六本ほかなく、それも黄ない葉が多くなって居るのを今夜中つめたい中に置いたらどうだろう、青い細い葉柄がグンニャリと首をたれて黄葉も多くなるに違いない。
私は仕かけた筆を置いて地震戸からそとに出る。
ひどい霧だ
かなり寒い
息が白く暗い中に這って行く。
気味の悪い形に私の影が細い戸口からさす光線でゆらめいて居る。
用のないのに出あるくものもないと見えて表通りには足音もしない。
植木台のはじにならんで居るのを二鉢ずつ三度運ぶ。
食盛りの鶏の雛がうっかり地面に置いた時食べた葉がちぎれていたいたしくついて居る。
厚い葉の表面が白くなって居る。
早いうち気がついて好い事をしたと思う。
泥のついた手を反古でふきながら、暮方になったらきっと入れて呉れとたのんでも行われない事を思うといやな気持がする。
何でもない事だのにして呉れれば好い。
とは思うけれ共うっかり母にでも云おうものなら、
「ああ何でもない事だから自分でするのが好い