Classici giapponesi con furigana
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ゆめのさつじん
夢の殺人
浜尾 四郎
Leggi 夢の殺人 (ゆめのさつじん) di 浜尾 四郎 (はまおしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.670 caratteri · 26 schermate
そうして要之助が握ったとき、機を失わず鉄の文鎮で一撃にそのみけんを割るのだ。
勝負は一瞬の間だ。要之助は直ちに死ぬにきまっている。つづいて彼はいかにも争っているような悲鳴をあげる。要之助の死体の位置を適宜の所におく。斯くて彼は完全に殺人を行う事が出来、所罰を免るるを得るのだ。
彼の申立は頗る簡単に行く筈である。彼は係官に対し次の如くいうつもりである。
「私ハ夜中ニ何ダカ咽喉ニ冷リトシタモノヲ感ジマシタ。ツヅイテ刺スヨウナ痛ミヲオボエマシタノデハット思ッテ目ヲ開クト要之助ガ悪鬼ノヨウナ相ヲシテ白イ光ルモノヲモッテ私ニ馬乗リニナッテイマス。部屋ニハ電気ガツイテ居マスカラハッキリワカリマス。私ハ次ノ瞬間ニ殺サレルト思イマシタ。身体ハ押エラレテ動ケマセヌ。勿論逃ゲルヒマハアリマセヌ。思ワズ右手ヲノバスト手ニ何カ堅イ物ガサワッタノデ夢中デ要之助ノ顔ヲナグリツケマスト彼ハ『アッ』ト云ッテ倒レマシタ。私ハソレデ直グ人々ヲ呼ンダノデアリマス」
検事が果してこの言を信じるだろうか、無論信じないわけはない。あとは主人其の他が要之助の平素に就いて述べてくれるであろう。