Classici giapponesi con furigana
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たいしかんのしまつきかん
大使館の始末機関
海野 十三
Leggi 大使館の始末機関 (たいしかんのしまつきかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9934 caratteri · 20 schermate
われわれ二人は、金博士が睡ったかどうかをみるために、うっかり金博士の部屋に入ったではありませんか、あのときあの部屋に残っていた睡眠瓦斯を、われわれが吸いこんだのです。そして足かけ二日間に亘りばかばかしく睡りこんだ……」
「ああ、そうか。いや、それにしても四十幾時間も睡るわけがない。わしの調合によれば、せいぜい前後十時間ぐらいは睡るように薬の濃度を決めたつもりじゃったが……」
「しかし結果は、このとおり四十二時間も効いたのです。ねえ、王老師、失礼ながら老師は、学問的にすこしく疲れていられるのではありませんか。もしそうだとすると、これからあの金博士の奴を、この某大使館の始末機関で始末していただこうと余は大いに期待しているわけですが、それが甚だ覚束ないことになりますなあ。老師、大丈夫ですかなあ」
醤買石は、心細そうにいう。
「濃度をまちがえるような耄碌はしないつもりじゃが、はて、どこでまちがったかな」
王老師は、しきりに首をひねったり、山羊髯をしごいてみたが、一向その不思議は解けなかった。
3
「おかげさまで、十分睡眠をとることが出来まして、長旅の疲れもすっかり癒りましたわい。