Classici giapponesi con furigana
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
Leggi 大和古寺風物誌 (やまとこじふうぶつし) di 亀井 勝一郎 (かめいかついちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.647 caratteri · 215 schermate
そこにまず看取されたことは、仏と美術品との妥協であった。美術品として鑑賞出来るように、つまり博物館式に陳列してあるが、同時に仏としての尊厳も無視しえないとみえて、まさに仏として拝することの出来るようにも並べられてある。この妥協から実にぎごちない構想が生れる。
たとえば百済観音は仕切った一室にただひとり安置されてある。新しい天蓋と蓮台もつくられた。すべては美々しく粧われ、花も捧げられてある。このみ仏の崇高を思うものは、これほど手をつくして大切に保存されているのを当然と思うだろう。しかし仄暗い金堂の裡に佇立して、白焔の燃え立ったまま結晶したようなあの時の面影はみられない。金堂の内部では何の手も加えられず、実にそっけなく諸仏のあいだに安置されてあった。ただ一体安置されるにしても、おそらく一切の装飾を去って、薄闇の中にすらりと立たしめるのが最もふさわしいであろうと私は考えていた。かような構想はむろんむずかしい。とくに宝蔵殿のような場所では尚更である。それにしても、いまのこの祀り方は、あまりに人工的に過ぎはしないだろうか。尊ぶ気持はわかる。しかしそれが露骨に蕪雑で、つまりは見てくれという示威的な要素が多分にふくまれているようだ。