Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

おおとりものせんにんつぼ

大捕物仙人壺

国枝 史郎

Leggi 大捕物仙人壺 (おおとりものせんにんつぼ) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 47.606 caratteri · 97 schermate

Aozora Bunko

本所七不思議のその中にも、毛脛屋敷というのがあるが、それとこれとは別物なのである。

百目蝋燭が地下の部屋の、一所に点っていた。

黄色い光がチラチラとだだっ広い部屋を照らしている。

幽ではあったが三味線の音が、天井の方から聞えてきた。

十四五人の人間がいる。

そうして気絶した美しい紫錦が、床の上に仆れていた。

22

「ふん、こうなりゃアこっちの物さ。……三ピンめ、驚いたろう」

こう云ったのは源太夫であった。「だが案外手強かったな、唄うたいにゃ似合わねえ」

「坊主の六めどうしたかな」こう云ったのは小鬢の禿た四十年輩の小男であった。「三ピンめに一太刀浴びせられたが」

「ナーニ大丈夫だ、死りゃアしねえ。死った所で惜しかアねえ」もう一人の仲間がこう云った。

「三ピンめ、さぞかし驚いたろう」源太夫は繰り返した。「よもや地下室があろうとは、仏さまでも知るめえからな。消えてなくなったと思ったろうよ。……紫錦め、そろそろ目を覚さねえかな」

紫錦は気絶からまだ醒めない。グッタリとして仆れていた。髪が崩れて額へかかり、蝋燭の灯に照らされていた。

源太夫はじっと見詰めていたが、溜息をし舌なめづりをした。