Classici giapponesi con furigana
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たいくうまかん
大空魔艦
海野 十三
Leggi 大空魔艦 (たいくうまかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 31.098 caratteri · 63 schermate
敵は寝耳に水のおどろきで、ぞろぞろと格納庫やあな蔵のなかからとびだしてきたが、そこへ、わーっと喊の声をあげてとびこんできたのが、大月大佐を先頭に決死隊甲組の面々であった。
こうなればピストルよりも白刃がものをいう。五勇士はいずれもそのむかしの戦場のつわものだ。右往左往する寝ぼけ眼の敵の中におどりこんで、あたるを幸いと切って切って切りまくる。
そのころ火のついた油タンクは火勢を一段とつよめて燃えさかる。
にげまどう敵の脂汗にまみれた顔に、紅蓮の火が血をあびたように映える。
大団円
不意をうたれては、世界無比をほこる空魔艦もその乗組員も、まるで藁細工と同じことである。
おそろしい武力の中心は、わずか十名のわが日本人の手によってひっくりかえされてしまった。
捕虜になった敵は、みなで三十人ばかり。その多くは怪我をしていた。
丁坊と仲よしだったチンセイは、空魔艦の中の冷い座席にひとりでねむっていたので、折よくそこへ第一番にとびこんだ丁坊にみつけられ、ぶじにたすけられた。
氷上にのこったのは、二機の空魔艦と、そのほかわずかの食料庫ぐらいのものであった。