Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.467 caratteri · 168 schermate
当然、通るべくして通り合わせたこの一行のうちの、目から鼻へ抜ける美少年の仲裁は、難なく成立してしまいました。その後始末として、お角さんの駕籠の中に呼びつけられた米友の油汗を流しながらの吃々とした弁明が、かえって当の相手の甚目寺の音公を失笑させるという次第でした。
米友を相手にあれまで働いた馬子の甚目寺の音公は、米友のお角さんに対する弁明を聞くと、忽ち打解けて、かえって大きな口をあいて言いました。
「そいつはお前、ぶったくりにかかんなすったのだよ」
音公はこう言って、米友はじめお角さんの一行に向って、委細呑込み顔に説明するところによると――
道庵先生のさらわれたのは、なるほど一大事突発のようではあるけれども、内容はそれほど驚くべきことでも、憂うべき性質のものでもないということです。
街道筋の雲助は、どうかするとこのぶったくりということをやる。つまり道庵先生は、雲助の策略であるところのぶったくりの手にひっかかったのだ。
ぶったくりというのは、人間の無断横領で、常にはやらないが、稀れには行われる雲助の政策の一つであるが、危険のようで、実は危険性の更に無いものであるということを、甚目寺の音公が委細語って聞かせました。