Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 254.021 caratteri · 495 schermate
気がないのではない、お婆さんのは感心が先になりきって、独り合点で、聞く人にはよく呑込めないのです。やがて、お婆さんは問われもしないのに、鳩ヶ谷の三志様というものの人格の説明をはじめました。
右のお婆さんの語るところによると、鳩ヶ谷の三志様という人は、武州足立郡鳩ヶ谷の生れの人であって、不二講という教に入って、富士山に上り、さまざまの難行苦行をしたそうです。
ところが、そのうち、お釈迦様と同じように、こういう難行苦行だけが本当の人を救う道ではござるまい、誰かもう少し本当の道を教えてくれる人はないか――それから師を求め、道をとぶろうて修行して、まさにその道を大成したということです。
そうして、心身ともに鍛え上げて、道徳も、信仰も完備し、四十余年の間五畿七道いたらざるところなく、四方を遊説して、実践躬行を以て人を教え導いて、その徳に化せられるもの十余万人を数えるようになったということです。
「あの、お前さんも御承知だろうが、二宮金次郎様がね、野州桜町の復興の時でござんしたね、いろいろに苦心をして、衰えた土地を回復し、人気を厚くしようと、寝る目も寝ずになされたが、どうも昔からだれ癖のついた土地柄は、金次郎様の力でも一朝一夕に直すというわけにはゆきませんでなあ、いや、血を吐くように御苦労をなされたものなのだ。