Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 254.021 caratteri · 495 schermate
まじめに取合うも少々大人げないと、
「何だ、何です、君は。突然に人の話の中へ喙をいれて、無礼ではないか」
と五十嵐甲子雄が、かりにたしなめてみると、のぼせ者の老人は一向ひるまず、のこのこしゃあしゃあとして、
「お前さんたち、近藤勇を買いかぶっていますよ。実はね、わっしもその近藤勇とは同郷のよしみがござんしてね、あいつは、武州八王子の近いところ、甲州街道筋の生れでござんして……」
たずねられもしないに、よけいな口を利き出して近づいて来る。五十嵐がむっとして、以前より少々厳しく、
「ナニ、君が近藤勇の同郷であろうとなかろうと、こっちの知ったことじゃあない、それがために近藤の人物が上下されるわけのものじゃあない、よけいなことを言わっしゃるな」
と言いますと、よたとん先生はのぼせきっているものですから、
「違いますよ、お前さんたち、あんまり近藤勇を買いかぶるから、それで、ついそんなことになっちゃうんでげす、なあに、近藤勇なんて、たいした人間でもなんでもありゃしねえ、あんなのを買い被って、今の時代の寵児かなんかに祭り上げてしまうから、こんなことになるんでげす、同郷のよしみで、わっしゃ気恥かしい、なあに、みんなコレですよ、コレで動いているんでげすよ」