Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 254.021 caratteri · 495 schermate
ただ残忍と殺伐の点ばかりを見せつけられて、一途に新撰組を憎いものと思い込みました。天下非常の時は、非常の手段を要するものだということに同情が持てないで、ただ、非常の手段のみを常道の眼からみて、そうしてその非常手段に反感を加えたがるのは近視眼者流の常だが、お角さんもまたその点に於て御多分に洩れず、心に深く新撰組を憎み、同時に、ああして曝されて置かなければならない、いずれ名ある勇士たちの屍の恥辱に、若干の同情と、義憤とを催している時分、
「ああ、あれ、あれ、新撰組の皆様がお見えになりました」
この声で、集まっているすべての人の血が凍り、あたりの立木までが、鳴りをしずめて凝結してしまったようです。
見れば戞々と蹄を鳴らして、馬を打たせて来る一隊の者があります。
百七十七
右の恐怖の一隊が現われたと見ると間もなく、山王の森蔭に隠れてしまいましたから、この席のものも生き返ったようにホッとして、暫くあって、また噂話に花が咲き出しました。
その要領は、
「あの、馬に乗った隊長様の脇においでの若いのが、あれが沖田総司様と申しましてね、小太刀をとっては小天狗といわれる名人なんです、あの若い方と、それからもう一人、永倉新八様とおっしゃるのと二人で、あの相手の六人を瞬く間に斬ってしまいました。