Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 254.021 caratteri · 495 schermate

Aozora Bunko

そこで、庵寺の庫裡のようなところを開いて、浪人が中へ入ったものですから、米友も続いて入る。

室内は、存外凝った茶室まがいに出来ている。続く座敷が狭いようで存外広い。

それから二人は、小炉を囲んで、浪人が釣って来た湖魚を炙りにかかりました。

「君も働き給え、これで晩飯の御馳走をして上げる」

湖魚を串にさして、炉火で米友に炙らせるのであります。

これによって見ると、右の浪人は、この庵寺の一部に、一人住居をしているものなることがよくわかる。妻子は別のところにあるのだか、どうだかわからないが、とにかく、今はこうして一人住居をしていて、よく釣に出かける、釣の留守は、隣家のお婆さんに頼んで置くのだ。貧乏こそしているが、かなり暢気な住居だなと思わずにはいられません。

百八十七

米友に湖魚を炙らせながら、浪人は一尾のかなり大きな魚を、ビクから掴み出して、米友の前に示して言いました、

「君、見給え、琵琶湖には、こういう魚がいるんだぜ」

「やあ!」

米友は、眼をみはって、その魚を見つめました。といっても、米友はそう魚類に就いての知識を持っていない。鹹水産と淡水産の区別ぐらいはわかるだろうが、琵琶の湖にはどういう種類が特産であるか、そのことは知らないが、いま眼の前へ見せつけられた魚を見ると、どうも、一種奇怪の感じが