Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.838 caratteri · 204 schermate
というて、その束を執って、数多を一つにして縄をもって思うさま堅う巻きたてて子どもに渡いて『これを折れ』という、児共われもわれもと力を尽して折ってみれども、すこしも叶わなんだ、そのとき父堅く巻きたてしをほどき、一把ずつ面々に渡いたれば、造作もなく折った、それをみて父のいうは、『めんめんもそのごとく、一人ずつの力は弱くとも、たがいにじゅっこんし、志を合わするにおいては、なにとした敵にも左右無うとり拉がるることあるまじいぞ……』と言い終った。
下心
互いの一味をもって人間の仲も強く、また不和なときは国家も滅びやすいという義じゃ」
駒井甚三郎がこの条を読み了ると、お松が、
「このお話はどうも、わたくしが子供の時に聞いた毛利元就公のお話と、あんまりよく似過ぎておりますから、ことによると元就公のお話を、こんなふうに書き改めたのではないかとも思われるのでございますが」
駒井がそれを聞いて、頷いて、
「なるほど、そう思われるのも決して無理はないが、事実はそうではないのだ。いったい、この伊蘇保の物語というのは、今から二千年も前に出来た本なのだから、毛利元就の時代より遥かに遠い。