Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
Leggi 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 285.635 caratteri · 558 schermate
その出入りをさまで気にも留めていなかったが――今朝という今朝は、不思議なほどの醜辱を感じました。
神尾主膳は、入木道の快感から、朝寝、夜ふかしの醜辱に、苦々しい思いをして、再び筆を取る気にはなれず、じっと机に肱をもたせて、やはりその苦々しい思いで、眼を据えて、前庭をながめっきりにしておりました。
主膳といえども、この頃は、手持無沙汰に堪えられないものがあるのであります。「黄金多からざれば、交わり深からず」といった頼もしい連中は、多少の黄金を振りまいている間は集まって来るが、その水の手が切れれば、雲散霧消することは今にはじめず、外へ遊びに出るにはこの額の傷が承知しないし、よし額の傷が承知しても、どこへ遊びに行こうという興味も起らないのは、すでに世の遊びなるものを仕尽しているからであります。
その結果、彼の頼もしい友人たちと企てた大奥侵入の空想も、七兵衛の身を以て虎穴を探って来た報告によれば、どうしてどうして、伊賀流の忍びの秘術を尽したって、容易なことではない――ということを知ってみれば、果ては憮然として、苦笑いが、高笑いとなって止むだけのことでした。