Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
Leggi 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 285.635 caratteri · 558 schermate
その医書のうちの会心のところ、道庵からいえばかなり手前味噌になりそうなところを二三カ所、朗々として読み上げて来たのですけれど、それは職業の手前咎める由は無いが、ここに来って急に、「ナムカラカンノトラヤアヤア」と言い出したのは、どう考えても理窟に合わないことです。木に竹をつぐということはあるが、これは医につぐに呪を以てするとでもいうのでしょう。しかし、ここでは聴衆というものがないのだから、道庵自身がそれを問題にしない限り、弥次る者も、笑う者もありませんから、いよいよ図に乗って、
「山東洋、ヨク三承気ヲ運用ス。之ヲ傷寒論ニ対検スルニ、馳駆範ニ差ハズ。真ニ二千年来ノ一人――」
二千年来ノ一人……というところにばかに調子を振込んで道庵が力み返り、
「中古ニ隠士徳本ナルモノアリ、甲斐ノ人也――」
そこで案を一つ打って、すまし返りました。
読みながら道庵は、自分ひとりが高速度的にいい心持になって行くと見えて、盛んに、朗読だか、暗誦だか、出鱒目だか、遠くで聞いていてはわからない文句を並べました。
「余嘗テ山東洋ニ問フテ曰ク、我、君ニ事フルコト三年、技進マズ、其ノ故如何。