Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
Leggi 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 285.635 caratteri · 558 schermate
いったい、焼直しということは、よくないことである。直しや、焼酎よりも、生一本がいいということは、道庵も日頃から感じておりましたことです。
しかし、焼直しをしたがったり、まがい物をこしらえたりして、あぶく銭を儲けたがるやからが、いつの世にも絶えないのは情けないと思います。
人の積み蓄えた金銀財宝を盗めば、コソコソ泥棒でも罪になるが、人の苦心してこしらえた著作や、狂言を、いいかげんに盗み散らして、こしらえて、それで罪にならないものか知ら、これは問題だと思いました。何の道に限らず、功を成すには自ら刻苦して、これを成し遂ぐるところに妙味がある。骨の折れない仕事をして、儲けよう、儲けさせよう、という時代精神を憎むの心を起しました。
「字というものは、一字の違いでも大変なことをしでかすことがある。おれの仲間の藪のところへ、なまじ物識りの奴が病気上りに、先生『鮭』を食べてよろしうございますか、と手紙で問い合わせて来たものだ。ね、『鮭』――魚扁に圭という字を書くんだよ、これはフグという字なんだよ。ところが藪の先生、それを『』と読んでしまったんだ、魚扁に生、それはサケともいうし、シャケともいう字なんだ。