Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
まことに迷惑だ、あの二人の亡者を引張って歩くことは、迷惑千万な儀ではあるが、その迷惑を人に残さず、自分が背負って歩く方が、迷惑が徹底している。
仕方がない――一緒に出かけよう、兵馬はこんなふうにも決心を改め、いずれ万事は明日という心構えです。
その覚悟で兵馬は、白骨の温泉も今日限り、明日は、また行方定めぬ旅に出るのだ、名残りに、心ゆくばかり、お湯にでもつかっておこうと、その日の夕方、湯ぶねの全く空いている頃を見計らい、ただ一人を湯の中に没入して、かなり長い時間、湯の音も一つ立てないでいると、多分、それと知らずに、戸をあけて湯ぶねへ近づくような人の気配がありましたから、そのつもりでいると、気配はあったが、人が見えません。
その瞬間に兵馬は、隔ての羽目の隙間から、自分をのぞいている者があるなと感づきました。自分のいることに遠慮したのか、しないのか、とにかく、ここへ来かけて、ふっと立ちどまって、隙見をしている人のあることは事実です。
兵馬の方ではすき見をしている者の、誰だかわからないが、こちらから見ればそれはお雪です。
お雪は、いつもの通り、誰もがたいてい入らない時分を見計らって、今日も、湯ぶねへ来たのですが、来てみると、やはり推想通りに何の物音もしませんから、遠慮なく帯を解いて、あわや、湯ぶねへ走り込もうとして