Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
金の鯱はもう満腹でございますが、実のところ、がんりきは、そのかたかたのほうにはかつえきっておりますよ。先生方は先生方で、何ぞというとがんりきを煽ててはダシに使おうとなさるが、がんちゃんの方はまたがんちゃんの方で、旦那方の御用の裏を行って、いいことをしてみてえという野心があればこそでござんすな。再三申し上げる通り、金の鯱は、こうして目で見ていてさえげんなりしてしまっていますから、どうぞおしまい下さってお慈悲にひとつ、そのかたかたのほうで、がんりきのお歯に合うところを一つ呼んでいただきたいもんで……実はお恥かしい話ながら、こう見えてもがんりきは、江戸方面は別と致しまして、京大阪のこってりしたのにいささか食い飽きの形ですが、まだその、名古屋大根の水ッぽいところを、一口も賞翫したことがねえんでございます、宮重大根の太った白いところの風味は、また格別だってえ話じゃありませんか。ああ涎が……」
「たわけ者!」
五十嵐から小突きまわされて、がんりきが、
「へ、へ、へ、旦那方は女の事と言いますてえと、よく、がんりきを小突き廻したりなんぞなさるが、失礼ながら、旦那方だって聖人様ではござんすまい、昨晩も熱田の宿で聞いていりゃあ、ずいぶん、隅には置けねえお話を手放しでなさりやす……曲亭の文にも、人ノ家婦ニ姦淫スルコト他邦ニモアリトイエドモ