Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
ほどなく兵馬は、平湯の温泉に着きました。
ここは白骨と違って、周囲の峡間も迫ってはいず、田野も相当に開けて、白骨のように宿屋一軒がすなわち峡間の一部落をなすというようなわけではなく、数十戸の人家が散在して、人里の気分豊かに猟犬の声も相和する、至極穏かで平らかなところだと感じました。
そこの「水石」という宿で草鞋をぬぐ。
浴客も相当にありました。
二三日は、とにかく、ここで落着いて、これから当然、この国の首都、高山の町をおとずれて、尾張方面へ行く、それに順路を取ろうとする。
自分の通された宿の座敷に、鎧櫃があって、具足が飾りつけられてあることに、兵馬は、ちょっと好奇心を起し、まず長押にかけられた薙刀から取って、無断に御免を蒙って、鞘を外して見たけれども、錆びてはいるし、さのみ名作とも思われませんでした。
だが、素朴な湯槽のうちの二三の浴客とは、忽ち話敵となりました。それは高山あたりから来た、新婚らしい夫婦者、それから近在のお婆さんと、病気がありそうにもないに湯治だと言っている四十男、それと家の番頭、雇人、それらが、すべて隔てのない混浴でした。
兵馬が白骨から来たと聞いて、その四十男が、好事な眼を向けて、