Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
ところで、この紐をこうしめて前へ引きまわし、前締に引通して結ぶ。普通の袴のように、前の紐をさきに結んで、後ろのをあとで結ぶのはいけない」
小袴をつけ終ってから、
「足袋はあと、脚絆は略して……草鞋も略して、それから脛当だ。多分これは、多門脛当というやつだな」
脛当を取って、まず左の足につけながら、
「こうして左から先にはいて……右足を後に、おっと、この承鐙肉は内側にならなけりゃいかん。どうも、下へ脚絆を穿いとかないと、気色が悪いけれど。そうして紐は空解けのしないように、結び目を左右に分けてはさんでおく。それから佩楯か……これは威佩楯になっている、こうはいて、こう締めて、さてこの前締をどうしたものかな。すべて前締のあるのは、腰をさがらせないように特に注意してあるのだから、無用と思って閑却すると、立働きの時に、その罪がテキメンに現われて来る。さてお次は決拾かな」
決拾一対を探り出して、
「近代の具足では、この決拾というやつはあんまり使わないらしい。馬上に弓の場合だな。これも左が先、右が後……すべて甲冑の着用には左を先にすることが定法になっているのだ。さあ、この次は籠手だ」