Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
丸山も一時は、発見を誇大に叫んでみたが、そう言われると、これが果して路だか、どうだか、自信の程があぶなくなる。
事実、そこは岩角が、雨あがりの崖くずれのために崩壊して、その岩壁を斜めに、ほんの足がかり、それもその気で見れば、たしかに人間の通路をなした痕跡があるとも見えるし、ないとも見える。丸山勇仙の最初の印象は、たしかにこれこそ人間の通路、少なくとも火食の息のかかった者が、この間を通った痕跡のある印象に打たれて、叫んでみたのだが、仏頂寺から冷笑されて、またそうではなかったかという気にもなる。
二人は呆然として、どちらがどうという主張もなく、空しくその崖間を見つめていると、後ろにいた兵馬が少し進んで見て、
「滝壺への道路であるかどうかは知れないが、たしかに人間の通った気配はあるにはある」
「ふふん」
と仏頂寺が、兵馬を鼻であしらう。丸山勇仙はやや得意になって、
「そうだろう、たしかに人臭いところがあるよ、一度でも人間の通ったあとには、人間の臭いがするものだ」
「君たちは犬と同じだ」
仏頂寺が、いよいよ冷嘲を極めているが、勇仙は、兵馬が、たしかに自分に味方していると見たから心強く、