Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
子供たちは稀れにそれを恐怖を以て見ることもあるけれど、御当人が真剣であり、御当人が困惑すればするほど、周囲の人には、滑稽であり、無邪気であって、最も好意ある失笑を以て報われないという例はないのです。
今もその例に洩れず、まじめに狼狽しはじめたグロテスクの存在が、ハッキリと浮き出したために見物以外の見物が、見るほどの人をあっけに取らせました。そのとき早く、桜の樹からは巽の方面に踊っていた一人の娘のところへ行って、委細かまわず飛びついてしまって、
「お前……お前」
米友は烈しく吃って、
「お前は、よっちゃんじゃねえか」
と叫びながら、無理にその女の子をゆすぶったものです。
そこで、踊りの情景が粉砕される。
袂を取られて、この怪物に喰いつかれた娘は面の色を変えて驚いたが、小突き返されていながらそのグロテスクの面影をチラリと見て、
「おや、お前さんは米友さんじゃないの」
こう言って、色を立て直したものですから、
「おお、お前、ほんとうによっちゃんだな、おいらあ、米友だよ」
彼は、その昂奮した顔面を、すりつけるように、自分が、よっちゃんと呼びかけた娘にちかよせると、たじたじと後ろにさがりながら、