Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate

Aozora Bunko

行者ではありません、やはり神主ですよ」

「いかにも、陽気そのもののような顔色をしておりました、そばへ寄ると、何か暖かいように感じました」

「一切、光明主義でしてね、陰気が大嫌い、陽気が、一切を救うというような教義をよく聞かされますが、一面の真理はあって、またその真理を幾分かは体現もしているようです。とにかく、変ったおやじです……そうそう、久助さん」

村田は急に思い出したように、話半ばで久助を呼んで、

「久助さん、大事のおことづけを忘れましたよ、あの鐙小屋の神主様がね、お雪ちゃんにおことづけなんだ、どうも、あの子の半面には陽気がうせて、そのいわゆる『けがれ』というものが出て来たから、気をつけなくちゃいけない、前にもあることだから、心配だよ――神主さんが、お雪ちゃんの見えないのを、あぶないことのように言っていたから、お雪ちゃんに、よくそう言って下さい」

「はい承知しました」

「全く、お雪ちゃん、このごろ、めっきり暗くなったようだね、ちっとも人中へ面を見せないじゃないか」

「いいえ、あれでなかなかお忙しいのですから、手が放されねえんでしょう」

「とにかく、飛騨の高山のイヤなおばさんとやらのこともあるだろう、浅吉君という色男のこともあるだろう、それらの運命を、大抵あの神主さんが予言しているじゃないか。