Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
Leggi 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 268.946 caratteri · 520 schermate
といったような現象を考え合わせてみると、只今の怪現象も、必ずしも生身の変態不動でもなければ、手品つかいのたわむれでもなかったとは言い得られる。ただ、右のような青い火の現象は、多く冬季の闇の夜の暴風の晩を以て現わるるを常とするというのに、今晩――今晩は通常の晩秋の夜気のうちなのです。
四十二
松柏の間をくぐり来って、春照からの表参道の大路へ通じた時、この物影はそこから爪先上りに登山路につくかと思えば、そうでもなく、ある地点でずっと横道を左へ切れてしまったところを見ると、はじめてこの物影は、誓願あっていちずに夜山をする人でないことだけがわかりました。
そんならば、山上山下、或いは中腹のいずれに目的があって、さまよい出したのか、それも暫しは姿と共に掻き消されてしまったが、また暫くすると、大平寺平の広場へ来て針のように突立っているのを見ました。
動かしてみなければわからないくらいですが、杖ついた身の、針のようにそばだって立っているそのうしろは、むろん胆吹の本山ですが、前はどうでしょう、ずっと大スロープに尾を引いた浅井坂田の里を、一辷りに琵琶の湖まで辷った大景。