Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
Leggi 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 268.946 caratteri · 520 schermate
つぶし島田に赤い手絡の、こってりした作りで、あの女から夜中に襲われた生々しい体験を持つ宇津木兵馬は、その時のことを思い出すと、ゾッとしてしまいました。あの時、「ねえ、宇津木様、うちの親玉にもたいてい呆れるじゃありませんか、きのう市場でもって、ちょっと渋皮のむけた木地師の娘かなんかを掘出してしまったんですとさ、そうして、今晩から母屋の方で一生懸命、口説き落しにかかっているんだそうですよ。ですからこっちなんぞは当分の間、御用なしさ、見限られたものですね」
それから、自分の枕許に、だらしのない姿で立膝をしながら、若いのは若いの同士がいいか、また若いの同士では、食い足りないから、油ぎった大年増を食べてみる気になったりするのじゃないか、穀屋のイヤなおばさんがどうの、男妾の浅公がどうのと、口説きたてたあの厚かましさ。
ところでその前の晩、戸惑いをして自分の寝間へ紛れこんだ怪しい奴がある。あれが、どうも、このいけ図々しい大年増を覘って来て、戸惑いをしたものとしか受取れない。
「いかにも、そのがんりきとやらいうならず者が怪しい」
「怪しいにもなんにも……」
福松はいっそう声を立てて、