Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
Leggi 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 268.946 caratteri · 520 schermate
神尾は自分の三ツ目の面を曝すことの不快を全く忘れ去るほどの興味で、一座の奴を見渡しているのです。介添役には金助改め鐚助がついている。
やがて、今度は支那服でない白い被いのついた筒っぽを着た数名の給仕が現われて、またまた白い中皿に湯気の立つやつを、いちいちその客の前に並べて廻りました。無論、主膳の前にもその一枚が並べられてある。
「これが西洋のお吸物、スップでげす」
びた公は小声で言って、自身まず匙を取り上げて、主膳にもこうして召上れという暗示を試みたのです。
鐚公のするようにしてスップを吸い終った主膳は、そのまま手を束ねていると、給仕が来てその皿を持って行ってしまう。その隙にまた主膳は、一座の奴等を白い眼でじろりと一通り見渡しました。同席の自分とびた公以外の同席に七人の客がいるが、そのうちの四人が日本人で、二人が赤髯で、他の一人は目玉の碧い女でした。そうして右の四人の日本人の中には、相当高級の士分らしいのもいれば、相当大商人のようなものもいる。果していかなる種類と階級に属し、何の目的あって、こんなところへ食事にやって来たのか、その辺の吟味は追々するとして、これでこの椅子が全部満員になったものと見ていると、ただ一つ自分の左の椅子だけがまだ空いていて、今スップのお吸物が済んでもまだ誰もやって来ない。