Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
Leggi 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 268.946 caratteri · 520 schermate
なんしろ、竹槍で人を突っつき殺すなんてことは、本来ならば匹夫下郎のやる仕事だあね。まあ、歴史上から言ってごらん、お前さん、たとい三日天下にしろ天下の将軍職についた、惟任光秀ともあろうものが、差足抜足うかがい寄って、敵の大将の寝首を竹槍で突っつき取ろうなんてえのはあるべきはずじゃあねえんだがね、それがそれ芝居で、作者の働きさ。惟任将軍ともあるべきものが、名もなき土民の竹槍で命を落す悲惨な因縁因果を、それ、主と親を殺した天罰にからませて、趣向を変えてあそこへ持ち込んだところが作者の働きなんだから、演る方もよく心得て、匹夫下郎の真似はしながらも、苟も惟任将軍というみえとはらとを忘れちゃならねえ。お前さんのは、それが相当腹にへえってしているから、俺ぁ少し唸りましたね」
こう言われると光秀役者がことごとくよろこんでしまいました。
「はあ、有難えこんだ、わしも、芸事はすべて役どこの性根が肝腎だと思いやして、なるべくはらで見せるようにしてえと、こう思っているんでがんす」
「それそれ、それでなくちゃいけねえ……だが一つお気をつけなさい、あの北条義時は、筏を流し奉るとお前さんお言いなすったが、あれはいけねえ、ミカドを流し奉ると言うようにしなさい。